毎年、年末になると行われる歳末助け合い募金。
みなさんも、一度は協力した経験があると思います。
しかし、その募金したお金が、実際にどのような使い道で使用されているのか知らない人も多いでしょう。
そこで今回は、歳末助け合い募金とはどのようなものなのか、そして募金したお金の使い道について詳しく解説していきたいと思います。
歳末助け合い募金とは?
それでは早速、歳末助け合い募金とはどのようなものなのかという点から解説していきましょう。
歳末助け合い募金は、そこに住む人達が安心して新年を迎えることが出来るようにする為の活動で、様々な用途に募金が使われます。
福祉団体、社会福祉協議会、ボランティア団体、町内会や自治会などにも分配され、歳末助け合い運動に使用されます。
使途は、一人暮らしのお年寄りへのお節料理の配食、障害のある方や福祉施設を利用される方のためなどに積極的に使用されます。
誰もが、安心して新年を迎えられるような活動に使われる事が前提となっている募金なのです。
歳末助け合い募金を集めているのは?
では次に、歳末助け合い募金を集めているのはどこなのかを解説していきましょう。
歳末助け合い募金は、「赤い羽根共同募金」が行っている事業です。
共同募金は、都道府県単位で置かれており、募金を集めて分配する仲介機関です。
寄付金を、より効率よく集めて必要な場所に確実に届けるために、分配していく事を目的としている機関の事を指します。
共同募金は、大きく分けて「赤い羽根募金」「歳末助け合い募金」「災害募金」の3つの募金を行っていて、歳末助け合い募金はその中の1つです。
歳末助け合い募金に込められたメッセージ
歳末助け合い募金には、「ひとりじゃない」というメッセージが込められています。
歳末助け合い募金は、地域により密着した活動に使われる傾向があります。
多くの人が積極的に参加する事ができ、地域の繋がりを強める事でご近所同士で顔を合わせる機会が増えます。
そのような場所を意識的に設ける事で、孤立しがちな人達に「ひとりじゃないよ」というメッセージを伝わる事を目的としているのです。
このような活動を通して、地域の繋がりが強くなっていると、困った事があった時にサポートをお願いしやすい関係性が作られます。
いざという時に、SOSを出しやすい地域づくりにも歳末助け合い募金は貢献しているのです。
歳末助け合い募金の使い道
それでは次に、歳末助け合い募金の使い道について解説していきたいと思います。
歳末助け合い募金で集まった寄付金は、各都道府県内の福祉施設(高齢者施設、障害者施設、児童・母子・障害児施設など)を利用するみなさんの日々の生活に必要な、車椅子、マットレスなどの介護用品や、業務用調理器具、洗濯機、生活用品購入のほか、災害時に利用者の命を守る防災用品の購入に活用しています。
歳末助け合い募金の支援先のチェックポイント
それでは最後に、歳末助け合い募金の支援先が信頼できるのかをチェックできるポイントをご紹介していきたいと思います。
信頼できる団体か?
まず1つ目は、信頼できる支援団体かどうかをチェックするという事です。
歳末助け合い募金で信頼できる団体とは、国の厳しい審査基準をクリアした所で、寄付金控除が活用できる団体です。
収支は公開されているか?
2つ目は、集まったお金の収支の内訳が公開されているかという事です。
赤い羽根募金の中央共同募金会のホームページでは、集まった寄付金の総額が公開されています。
支出の内訳も公開されており、役員名簿に監事の名前が明記されているので、不正があった場合はすぐに報告されるようになっています。
きちんと活動しているか?
そして3つ目は、きちんと活動しているかという点です。
日頃から、どのような活動に取り組んでいるのかをしっかり公開しているかをチェックする事も忘れないようにしましょう。
まとめ
さて今回は、歳末助け合い募金について詳しく解説してみました。
年末になると、毎年見かける光景ですが、具体的な活動内容はあまり分からないという人も多いと思います。
今回ご紹介した内容を知っておくと、実際に募金をする時に意識が変わってくると思います。
小さなキッカケだったとしても、その募金が多くの人を支える力になるのです。