しかし、日本全国で見た時に都道府県によって、梅雨の時期の雨の日数は変わってきます。さらに、その年の気象条件によっても雨の日数は異なり、雨が長くなれば長くなるほど、私たちへの影響が大きくなるというデータもあるのです。農作物への影響だけでなく、紫外線やカビなどに関しても、地域によって影響が出るものが変わることも分かっています。そこで今回は、梅雨の雨の日数や、梅雨の雨の日数が私たちに与える影響についてもご紹介していきたいと思います。今年の梅雨の時期の参考になれば嬉しいです。
全国で梅雨の雨の日数が多い県と少ない県は?
それではまず、全国で梅雨の雨の日数が最も多い県と少ない県は、それぞれどこなのでしょうか?
調べていきましょう。
梅雨の雨の日数が多い県
1位:宮崎県…21日
2位:鹿児島県…20日
2位:熊本県…20日
2位:大分県…20日
2位:高知県…20日
6位:福岡県…19日
7位:愛媛県…18日
7位:長崎県…18日
7位:佐賀県…18日
7位:徳島県…18日
梅雨の雨の日数が少ない県
1位:山形県…9日
2位:新潟県…10日
2位:宮城県…10日
4位:北海道…11日
4位:石川県…11日
4位:秋田県…11日
4位:福島県…11日
4位:岩手県…11日
9位:長野県…12日
9位:富山県…12日
このように、都道府県によって梅雨の雨の日数が大きく違うという事が分かりますね。この統計結果を見てみると、南の地域は、梅雨の雨の日数が多い傾向にある事が分かります。逆に、北の地域では梅雨の雨の日数が少ないという事が分かりますね。同じ日本の中でも、北と南では梅雨の雨の日数が倍近く違うというデータが出ているのです。
梅雨の雨の日数が長かった年は?
では、全国的に梅雨の雨の日数が長かった年はいつなのでしょうか?
調べてみましょう。
梅雨の雨の日数は、その年によっても異なるという事が分かっています。
ここでは、2009年~2018年までのデータをもとに、梅雨の雨の日数を調べてみたいと思います。
まず、2009年~2018年の約10年間の、梅雨の雨の日数の平均は約37日となっていました。
その中でも、特に梅雨の雨の日数が短かった年が、2015年の19日でした。
また、逆に梅雨の雨の日数が最も長かった年は、2014年の52日でした。
梅雨の雨の日数が短かった年で約2週間程度、長かった年だと2ヶ月近くも雨が続いたということになりますね。
さらに遡って、1951年からのデータを見てみると、最も梅雨の雨の日数が短かった年は1963年の11日でした。
そして、最も梅雨の雨の日数が長かった年は1962年の61日となっています。
2020年の東京の雨の日数と日照時間
それでは次に、2020年の東京での梅雨の雨の日数はどうだったのでしょうか?
2020年は、関東では梅雨明けをしないまま、7月が終わりました。
そのため、まったく雨が降らなかった日は、1ヶ月の間でたった1日だけだったのです。
7月前半は、東京をはじめとして関東全域で雨が続き、雨が降らなかったのは7月19日だけでした。雨の日数は30日に達して、これは統計を開始して以来最も長い日数だったようです。またこの長い雨の日数に伴って、日照時間も極端に短くなったのが2020年です。
7月30日の時点での日照時間は、44.5時間しかなく平年の3割程度だったことが分かります。
梅雨の雨の日数が私たちに与える影響は?
それでは最後に、梅雨の雨の日数が私たちに与える影響について解説していきたいと思います。
まず1つ目としては、農作物への影響です。
梅雨の雨の日数が長ければ長いほど、先ほども解説した通り日照時間が短くなります。
この時期に成長する作物にとっては、梅雨の長雨はとても影響が大きいと言えるでしょう。
米の生育が悪くなるのも、梅雨の雨の日数が長い年に関係しているようですね。
また2つ目としては、カビや洗濯関係への影響です。
梅雨の雨の日数が長くなればなるほど、湿度が高くなりジメジメした日が多くなります。
このような時期は、特にカビが発生しやすく悩みの種となりますね。
特に、梅雨の雨の日数が多い南の地域では、カビや洗濯に関する影響が大きいでしょう。
そして3つ目としては、梅雨の時期の紫外線に関する影響です。
梅雨の雨の日数が長ければ長くなるほど、日照時間は短くなりますが、紫外線は強くなる傾向にあります。
梅雨の雨の日数が長い時に、油断してUV対策をしないまま外出していると、夏になる前に紫外線による日焼けをしてしまうという事もあるのです。
このように、梅雨の雨の日数はただ雨が長く続くだけでなく、様々な部分で私たちに影響を与えているのです。
まとめ
さて今回は、梅雨の雨の日数はどのくらいなのか、また梅雨の雨の日数が私たちに与える影響について解説してきました。
梅雨の雨の日数は、日本の中だけでも地域によって違いがあり、そのことによって私たちに与える影響も異なるという事が分かりましたね。
今回ご紹介した情報をもとに、今年の梅雨の雨の日数を予想してみるのも良いかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。