「スピリチュアル」という言葉を見聞きすると、身構えてしまう方も多いのではないでしょうか?
実際にスピリチュアルという言葉が絡むネガティブなニュースもこれまでにありましたし、そういったイメージが根強く残っているのかもしれません。
ただ、スピリチュアルを正しく理解していくことによって変に身構えることなく、自然に受け入れられるようになるはずです。
ここでは、改めて「スピリチュアルとは何か ?」「スピリチュアルとはどういう意味ですか」についてお話していきたいと思います。
スピリチュアルの語源とは?
今ではスピリチュアルという言葉が当たり前に浸透しているのですが、そもそもスピリチュアルという言葉の語源は一体どこにあるのでしょうか?
スピリチュアルの語源になっているのはラテン語の「spiritus」という言葉です。
「spiritus」は息、呼吸、魂、勇気、活気などの意味を持っています。
そこから「spirit」という言葉が生まれました。
「スピリット」という言葉は日本でも日常的によく使います。
スポーツの世界などでもよく見聞きしますが、「spirit(スピリット)」はご存知のように魂などを意味する言葉です。
この「spirit」という言葉から「spiritual」へと発展していき、キリスト教用語では霊的であることや霊魂に関するさまのことを指すようになったのです。
英語としては宗教的・精神的な物事、教会に関する事柄、神の、聖霊の、霊の、魂の、精神の、超自然的な、神聖な、教会の……などの意味合いで使われます。
おそらくですが、スピリチュアルに対して抵抗感を抱いている方というのはこういった宗教的な意味合いの部分が引っかかっているのではないでしょうか?
ただ、スピリチュアルというのは結局のところ、魂などの目に見えないものを認識するための言葉なのです。
スピリチュアルは特別なものではなく当たり前のもの
世の中にはスピリチュアルを毛嫌いして、「私はスピリチュアルとは無縁の生活を送ってます!」というようなスタンスで生きている方も少なくありません。
もちろん、スピリチュアルとどう向き合っていくのかは個人の自由なので、それもひとつの選択です。
ただ、スピリチュアルを毛嫌いしておきながら実はスピリチュアルを当たり前に実践しているという方もいるのです。
例えば、今は新型コロナウイルス感染拡大の影響で控えているという方もいるかもしれませんが、元旦には初詣へ行くという方が多いです。
元旦でなくとも三が日の期間中であったり、1月中に特別なお参りをしたりするという方は多いでしょう。
不思議なことに、スピリチュアルに対して否定的な方でも初詣は当たり前に行っているのです。
お賽銭を入れて、手を合わせて、そこでそれぞれが決意表明をしたり、お願い事をしたり、祈願したりするわけです。
多くの方がそこに神様がいるものとして、できるだけ失礼がないように振る舞っています。
神様は目に見える存在ではありませんが、目に見えない神様という存在を信じているのです。
このように当たり前におこなっていることの中に、実はスピリチュアルは活かされているわけです。
つきまとうネガティブなイメージはすべて人の所業によるもの
スピリチュアルにおいては目に見えないものを信じることが大切になってくるのですが、どうしても詐欺などのネガティブなイメージが拭えないという方もいるでしょう。
ただ、ここで注意してもらいたいのがスピリチュアルというのはあくまでも概念や考え方のひとつなのです。
スピリチュアルが単体で何か悪さをするということは絶対にありません。
スピリチュアルにつきまとうネガティブなイメージというのはスピリチュアルを騙った事件などによるものなのですが、これは結局のところ、すべて人の所業によるものなのです。
人の所業によるものなのにも関わらず、それをスピリチュアルのせいにしてしまうのはおかしなことです。
スピリチュアルは概念や考え方であり、人生を豊かにするツールでもある
スピリチュアルというのはあくまでも人生を豊かにしていくための概念や考え方、いわばツールのひとつです。
例えば、包丁というのは料理人に持たせればおいしい料理を生み出してくれますが、悪人に持たせればそれは人を傷つける凶器になります。
使う人次第という部分では、スピリチュアルも同じなのです。
だからこそ、ニュースや報道を見てスピリチュアルを否定するのではなく、スピリチュアルの本質に目を向けて自分自身で正しく活用していくことが大切なのです。
仮に周りにスピリチュアルを悪用しようとしている人間がいたとしても、自分自身が正しくスピリチュアルと向き合っていれば騙されるようなこともありません。
正しく理解を深めていくことが結果的に自分を守ることにもつながってきます。