お彼岸の時期は、普段なかなか集まる機会の少ない親戚で集まり、ご先祖様への感謝の気持ちを表す期間として、お墓参りをする家庭も多いでしょう。今回は、そんな昔から日本にある風習でもあるお彼岸について、詳しく解説していきたいと思います。お彼岸はどういうことをするのか、また逆にやってはいけないことはあるのかなど、詳しくご紹介していきます。ぜひ、今年のお彼岸の際に参考にしてみてくださいね。
お彼岸とは?お彼岸でする事とは?
それではまず、お彼岸とはそもそもどのようなものなのか解説しましょう。
冒頭でも触れましたが、お彼岸とは日本に昔からある風習で、ご先祖様に感謝をし、家族でお墓参りをする習わしの事を指します。
では、次にお彼岸でする事を具体的にご紹介していきたいと思います。昔から日本にある風習と言えども、具体的に何をするのか分からないという人もいるでしょう。
- 仏壇のお手入れや掃除をする
まず1つ目は、家の中に仏壇がある人は、仏壇のお手入れや掃除をするという事です。
お彼岸の期間中は、ご先祖様に感謝をするという意味も込めて、いつも以上に仏壇のお手入れを丁寧に行います。
普段は、なかなか手の届かない細かい部分のほこりなども、この機会にきれいに取り除きましょう。
- お墓参りをする
2つ目は、代表的とも言えるお墓参りです。
お彼岸と言えばお墓参り、というくらいお彼岸でする事の代表的なものですよね。
お彼岸にお墓参りをする際は、線香、ろうそく、ライター、お花、お菓子などの他に、掃除用具も一緒に持っていきましょう。
そして、まずはご本堂にあいさつをして、お墓に向かいます。
ここでも、ご先祖様に感謝をしながらお墓を綺麗に掃除します。
その後、お花や線香を供えて、日頃の報告などをします。
お供えしたお菓子などは、そのままにせず必ず持ち帰るようにしましょう。
お彼岸はいつからいつまで?
では次に、お彼岸はいつからいつまでなのかについて解説していきたいと思います。
お彼岸の日程には、決め方があります。
春は「春分の日」、秋は「秋分の日」を中日として、前後3日間の合わせて7日間ずつがお彼岸の期間となります。
「春分の日」も「秋分の日」も、国民の祝日となっている為、毎年2月に行われる閣議によって日程が決定されます。
では、2021年の秋のお彼岸はいつからいつまでなのでしょうか。
秋のお彼岸は、「秋分の日」を中日とした前後3日間で、2021年の秋分の日は9月23日となっています。
そのため、2021年の秋のお彼岸は、9月20日~9月26日までの7日間ということになります。
9月20日が彼岸の入り、9月23日が中日、9月26日が彼岸明けになるので覚えておきましょう。
お彼岸中にやってはいけないこととは?
それでは最後に、お彼岸中にやってはいけないこととは、どんなことなのかご紹介していきましょう。
結論から言うと、お彼岸中にやってはいけないことというのは、実はありません。
お彼岸だと、忌中や喪中のようにお祝い事は避けるべきというイメージがあるかと思いますが、そんなことはないのです。
絶対に、これはしてはいけないという事はありませんが、その中でもみんなが気持ちよくお彼岸を行えるような気遣いという意味で、いくつか避けた方が良いという事はあるので、ご紹介しておきましょう。
結婚式や引っ越し
まず1つ目は、結婚式や引っ越しです。
絶対にしてはいけないというわけではありませんが、お彼岸は親戚が集まったりして何かと忙しいですよね。
そのような時期に、遠方から人が集まるような結婚式は、出来れば避けた方が無難でしょう。
また、引っ越しも移動などで時間や人手を必要とするので、お彼岸を外した方が良いですね。
お見舞い
2つ目は、お見舞いです。
先ほども解説した通り、本来はお彼岸中であってもお見舞いに行っても問題はありません。
しかし、日本の風習として「お彼岸と言えばお墓参り」というイメージがあるため、お見舞いに来てもらった側が「縁起が悪い」と感じてしまう可能性があります。
相手との関係性にもよりますので一概には言えませんが、覚えておくと良いでしょう。
まとめ
さて今回は、お彼岸について詳しく解説してきました。
お彼岸は、ご先祖様に感謝する期間として、昔から日本で親しまれてきた風習です。
特別、こうしなければならないという決まりごとはなく、それぞれのご家庭に合わせた過ごし方でご先祖様に感謝を伝えましょう。
2021年の秋のお彼岸は、9月20日~9月26日までの7日間となっていますので、ぜひ家族そろってお墓参りに行ってみてくださいね