こんにちは。「夏目友人帳」というアニメを観たので今回はそれについてのレビューを書いていきます。
まずこのアニメ「夏目友人帳」の主人公は夏目貴志という名前でとても優しい心を持った男の子です。そしてその夏目の相棒である猫の姿をした妖怪ニャンコ先生もキュートで愛着が湧くキャラクターとなっています。
アニメの原作漫画は少女漫画雑誌で掲載されていたということもあり、登場するキャラクターたちには可愛らしさを感じるのですが、その内容はというとどこかさみしくて切ないものばかり。しかし最後には観ている人たちの心を温め、優しい気持ちにさせてくれる…そんなところが私がこのアニメの好きなところです。
各話ごとに楽しむことができるアニメとなっているので、少しでも興味がある方は1話だけ見てみるのもアリです。原作者の緑川ゆきさんの出身地である熊本県の田舎が舞台で、厳かな森や静かな川など自然がたくさん出てきます。そんなところも観ていて癒される大きなポイントです。
毎回、さまざまな形をした何かしらのあやかしが出てくるのですが、基本的に恐怖を感じることはありませんので安心して視聴することができます。あやかしたちはそれぞれにある事情を抱えていて、話が進みその事情を知るとまったく怖くなくなるので不思議なアニメだと感じました。知らないからといって自分の先入観だけで物事を決めつけたり、偏った見方で判断をしてはいけないなと思わせてくれる学びのあるいいアニメだと思います。
先述した通り、あやかしたちには悲しい過去などの諸々の事情が存在し、主人公である夏目も始めはあやかしが見えてしまうことから周囲から遠ざけられ、忌み嫌われていました。しかしいろいろと悩みながらも他者と関わり成長し、良い友達や家族に出会うことができました。今現在、自分が置かれている場所が苦しくてやるせないものでも、かけがえのない居場所は自分の手で作ることができる、この先ずっと嫌なことが続いていくわけではないということをこのアニメから学びました。
あとは人生を時にはしたたかに生きること、嘘をつくことも大事だと教わりました。一見マイナスに捉われそうな言葉ですが、しかしそれは自分の大事な家族や友達に心配をかけないためだったり、守るためにつく優しいものです。その時々で自分の頭で思考し、こうやって行動した方が騒ぎを大きくしないなという見方をできるようになれば大人への道第一歩だと思うので、子供にもおすすめできる良い作品だと思います。もちろん大人が観ても楽しむことができて、印象に残るものがあるアニメです。
このアニメ「夏目友人帳」の魅力は、いろいろなあやかしが登場し、その物語がとてもしっかりとしているところです。毎回このアニメを観るたびに自分でも不思議なほどに心が穏やかになる気がします。夏目というキャラクターが持つ独特なふんわりとした雰囲気とその隣にいるニャンコ先生に心がほんわかします。特にこの作品をおすすめしたいのは、日本特有の自然豊かな風景が好きな人や人外であるあやかしたちが出てくる奇怪な作品に興味がある人、心が癒されるほのぼの系が好きな人たちです。
観ていて少し怖いなと感じる瞬間もあるにはあるのですが、それはほんの最初だけです。 アニメ内の途中であやかしの描写に変化があるので、初めて見る分には怖いけど、話をじっくりと聞いてみたらそんなに怖くなかったなってことがたくさんあります。
この「夏目友人帳」は有名であり、映画化もされています。そして女性をはじめとして人気がある作品なので第一期から第六期までありますが、どれもとても面白くいろいろな年齢層の人におすすめできるアニメです。