メダカの飼育を考えている方の中には、その飼育場所をどこにするか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?室内飼育・屋外飼育のどちらであっても、方法を間違えなければ、メダカを健康的かつ元気に過ごさせてあげることが可能です。今回は、屋外飼育するメリットとデメリットについてご紹介いたします。
メダカを屋外飼育するメリット
室内でもメダカを十分に健康な状態で飼育することが可能ですが、繁殖を目指したり、体の色を濃くしたいなどの希望がある場合には、より自然環境に近いところで飼育することをオススメします。
まずは屋外飼育のメリットを見ていきましょう。
・日光を採り入れることができる
屋外飼育の最も大きなメリットは、日光です。
室内で飼育する場合と比べて、より多くの日光をメダカに浴びさせることができます。
そのため、もし屋外飼育を行う場合には、できるだけ日当たりの良いところを選びましょう。
人間もそうですが、メダカにとっても日光浴できることで様々なメリットが得られます。
日光には紫外線が含まれており、適切に浴びることでビタミンDやビタミンAなどの産生が促されます。
これらにより、骨の成長が促進されるため、屋内で飼育する場合と比べてより早く、より大きく成長させてあげることができます。
植物プランクトンや水草が育ちやすい
また、日当たりのよいところにメダカの水槽を設置すると、植物プランクトンや水草が育ちやすいというメリットもあります。
植物プランクトンや水草は、水中の有機物や硝酸塩を吸収し、水質を良好に安定化させることができます。
さらに、メダカにとって植物プランクトンはエサともなる重要な存在です。
十分な日当たりが確保できる場所でないと、この植物プランクトンも増やすことが難しいのです。
繁殖に有利
メダカを繁殖させようと考えている方は、屋外飼育でないと難しいでしょう。
屋外飼育であれば、水草が育ちやすく、メダカの産卵場所を確保しやすいというメリットも存在します。
そもそも、メダカが健康に繁殖するためには、12〜13時間の日照時間が必要とされています。
メダカの体の色が濃くなりやすい
メダカは室内で飼育される場合よりも屋外で飼育された方が体の色が濃くなりやすいと言われています。
人間が日光によって日焼けするのと原理は近いものだと考えてください。
より鮮やかな色合いのメダカにしたい方はぜひ屋外飼育を検討してみましょう。
屋外飼育のデメリット
このように多くのメリットがあるメダカの屋外飼育ですが、同時にデメリットもあります。
臭いが気になる
屋外飼育のデメリットとしては、何よりも臭いが挙げられます。
こまめに水換えができれば良いのですが、屋外飼育ではなかなか難しいことも。
特に飼育するメダカの数が多いほど臭いが強くなりやすい傾向にあります。
室内飼育と違って、場所によっては近所トラブルに発展しかねませんので、注意して下さい。
水温の管理が難しい
屋外で飼育する場合、水温維持のためにヒーターなどを設置することは通常ありません。
そのため、天候や気温の変化を直接受けることになります。
台風や大雪、気温が極端に変動する場合などはメダカの体に負担がかかってしまいます。
鳥や野良猫などに狙われることも
最後に、屋外でメダカを飼育する場合は、鳥や野良猫などに襲われる可能性も考慮しなければなりません。
防獣ネットやフタなどが市販されていますので、屋外飼育する場合にはぜひ導入を検討してみて下さい。
まとめ
このように、屋外飼育はメダカにとって多くのメリットがあります。
そのほとんどが日光の影響によるところが大きいため、もし屋外飼育する際にはできるだけ日当たりの良い場所を確保しましょう。
ただ、屋外で飼育する場合にはデメリットもあり、最悪近隣の方に迷惑をかけてしまうこともあるため、注意して始めなければならないと言えます。