メダカの飼育を始めようとインターネットで調べてみると、ペットボトルを水槽代わりにする方法を目にすることがあるかと思います。水槽の手作りとなると難しいように思えますが、実際にやってみると意外と簡単です。今回はそんなペットボトルで作るメダカの水槽についてご紹介いたします。
ペットボトル水槽のメリット
まずはじめにペットボトルで作る水槽のメリットをお話ししましょう。メリットとして挙げられるのは、何より費用が安く抑えられる点でしょう。ペットボトルを再利用して作るため、水槽自体にお金はかかりません。
加えて水草や浮草、底砂などを用意できれば、メダカにとって快適な生活空間となります。
また、容器自体が軽く小さいので、晴れの日は陽当たりが良いところに移動させて日光浴させたり、家の中でも置き場所を変えることが簡単にできます。
ペットボトル水槽の注意点
ただし、注意点も存在します。
ペットボトルのサイズから、どうしても水深が浅くなり水の絶対量も少ないため、メダカを飼育できる数が限られます。
メダカにとって過ごしやすい環境を維持するためにも、同じボトルの中には3〜4匹までに留めておくべきです。
さらに、メダカの排泄物やエサの食べ残しなどで水質が悪化しやすい傾向にあります。
そのため、比較的短期間に水換えを行わなければなりません。
これらがペットボトル水槽でのメダカ飼育の注意点と考えられます。
実際の作り方
メリットと注意点をそれぞれ見てきましたが、最後に実際の作り方の例をご紹介いたします。
用意するものは以下の通りです。
- 2Lペットボトル
- カッターナイフ
- 水草、浮草
- 底床、底砂
- カルキ抜きした水道水(あるいは塩素中和剤)
最低限、これだけ揃えることができれば、ペットボトルでもメダカ飼育を始めることができます。
- ペットボトルを横向きにして、上の面をカッターナイフで切り取ります。この時に出来るだけ大きく開けることがポイントです。こうすることで、空気と水面が接する面積を増やし、酸素が水中に溶け込みやすくなるのです。
- 次に底床や底砂を入れます。底床は市販されているもので構いません。底砂を入れすぎると、ペットボトルの中に入る水の量が減ってしまうため注意が必要です。
- 最後に、水草や浮草を入れてあげましょう。これらを入れることで、水質が良い状態に保ちやすくなったり、メダカの隠れ場所になり、ストレスを感じにくくなります。
まとめ
以上、ペットボトルで作るメダカの水槽についてご紹介いたしました。実際の作り方は想像以上に簡単ですし、持ち運びができる点も大きなメリットと思われます。
そのため、小学生の自由研究のテーマにも用いられることがあるそうです。しかし、ペットボトルの容積では多くのメダカを一度に飼育するのは難しく、水換えも頻繁に行う必要があるため、飼育には注意が必要と考えられます。