メダカというと、日本全国の田んぼや川に住んでいて、古くから人の生活に近しい存在でした。ただ、近年ではそんなメダカがペットとして人気になっています。ここでは、これからメダカ飼育方法 屋内 で考えている方に向けて、屋内飼育のメリットとその実際の方法について解説していきます。
屋内飼育のメリット
自然界で生活しているメダカの寿命は、概ね1年半以内とされています。
一方で、飼育下でのメダカの寿命は伸びる傾向にあり、屋外飼育の場合で平均2年、屋内飼育の場合でおよそ3〜4年と言われます。
その最も大きな理由として挙げられるのは、水温(気温)です。
飼育下では、水温をある程度安定した状態に維持することができます。
メダカは比較的、体が丈夫だと言われることがありますが、それでも急激な水温の変化には耐えられません。
実際、野外で生活しているメダカは、気温が急激に下がる冬に体調を崩しやすいとされます。
水温が低い状態が続くと、ほとんどエサは取らずに水底でじっとして冬眠しているのです。
また、飼育下では日当たり(日照量)をコントロールできることも大きな利点と言えます。
水温と日照量が適切に維持されている環境では、寒い季節でも冬眠させることなく、元気な姿を一年中観察することができます。
そのような環境であれば、安定して産卵させることも可能です。
屋内で飼育するために必要なもの
まずは、メダカ飼育 いるもの!
メダカを屋内で飼育するために以下の物が必要になります。
水槽
メダカ1匹あたり、1リットルの容積を目安としましょう。
原石
バクテリアの住処になり、良好なバクテリアが増えることで水質を安定化させることができます。
塩素中和剤
水道水に含まれたカルキ(塩素)を抜くために必要です。
中和剤が用意できない場合には、1日汲み置きした水を使用できます。
水草
メダカの隠れ家になり、産卵場所にもなります。
ヒーター
屋内で飼育する場合も、ヒーターがあったほうがより適切な水温管理がしやすくなります。
・フィルター、エアレーション
水の攪拌、水の濁り をろ過、酸素供給などが可能となります。
水温計
水温管理をする場合に必須です。
照明
日当たりの悪い場所で飼育する場合にはライトが必要です。
日照不足になるとメダカの体調を崩してしまうだけでなく、水草も弱ってしまいます。
エサ
市販されているメダカのエサでOKです。
屋内飼育を始める前の準備
では、実際にメダカの屋内飼育を始める際の準備方法をご紹介します。
水槽を置く場所を確保しよう
安定した机や台の上で、かつ地震が来ても上から物が落ちてこないような場所を選ぶと良いでしょう。
底石を敷こう
水草を植える場合は、4〜5cmほど少し厚めに敷いておくと植えやすいです。
底石を敷く際に、少々傾斜をつけるのがオススメです。
水槽に水を入れていく
この時に、底石を巻き上げないように壁を伝ったりカップなどを使って水を溜めていきましょう。
水道水にはカルキ(塩素)が含まれているため、1日汲み置きした物を使用しましょう。
あるいは、販売されている塩素中和剤を使用すれば、水道水であってもすぐに使用することができます。
一般的に、観賞用の石や水草を入れていくのは水を満たしてからと言われますが、石に関しては水よりも先に入れておくことも可能です。
ヒーターを設置しよう
屋内でメダカを飼育する場合、必須ではありませんが、水温管理のためヒーターの設置を検討して下さい。
設置する場合にはこのタイミングでセットし、電源を入れましょう。
ヒーターを使用する場合は、フィルターやエアレーションなどで常に水を攪拌させる必要があります。
水合わせを行おう
お話したように、急激な水温の変化によってメダカの身体へ負荷がかかります。
そのため、まずはメダカがすでに入っている袋や容器ごと、水槽に浮かべて水温に慣らしましょう。
30分〜1時間ほど経ったら、水槽の水を半分ほど足し、さらにその状態で10分ほど待ちます。
メダカを水槽に放とう
水合わせを行なったのち、水槽に放ちます。
エサはすぐに与えずに、水槽内の環境にメダカが慣れてから与えることをお勧めします。
したがってエサは翌日与えても構いません。
<まとめ>
ここまでメダカを屋内で飼育し始める方法をご紹介いたしました。
屋内で飼育することは、メダカの寿命が伸びることに繋がり、1年を通して活発な姿を見ることができます。
もし、数匹の飼育から始めるなら、通常は大きな水槽は必要なく、ボウルなどの容器で飼うこともできます。
そのような小さな容器で飼い始める場合は、移動も比較的容易であることから、ヒーターやライトが無くても平気と考えられますので、メダカとの生活を考えている方はぜひ試してみて下さい。