毎年、働くサラリーマンを困らせる夏の熱中症。外回りの途中で体調を崩したり、涼しい場所にいるのになぜか気分が悪くなったりした経験のある人もいるでしょう。今回はそんな熱中症を防ぐために役立つ、健康雑学をご紹介します。新しい知識を手に入れて、スマートに熱中症を予防しましょう。
真夏日と猛暑日は何度のこと?
気象庁によると、その日の最高気温が30度以上の日を「真夏日」、35度以上の日のことを「猛暑日」と言うそうです。
最高気温ですので、「1日中ずっと29度以下」では真夏日と言われません。
熱中症は、次のような条件下で起こる危険性があります。
- 突然気温が上がる
- 運動を始めたばかり
- 洋服で暑さを調整できない
- 湿度が高い
- 風が弱い
真夏日や猛暑日の予報が出ていないとしても、これらの条件が揃えば熱中症になる可能性は十分あるということです。
冷静にその日の天気を確認し、温度や湿度に警戒した行動をとるようにしましょう。
熱中症を防ぐポイントの1つは水分補給です。
炎天下の中10分間歩くだけで、人間は100mlもの汗をかいてしまいます。
長時間の外回りの際は、持ち運びしやすい飲み物を持って仕事に向かうのがおすすめです。
暑くないのに熱中症になる理由
熱中症発生の条件として、特に気をつけたいのは次の2つです。
- 突然気温が上がる
- 洋服で暑さを調整できない
気温の高い日はもちろん、季節の変わり目など気温変化のタイミングでも熱中症は発生します。
令和2年6月の総務省のデータを見てみると、既に1194人もの熱中症患者が救急搬送されています。これでも前年より200人ほど少ないのです。
真夏日でもないのに、どうしてこれだけの熱中症患者が出てしまうのでしょうか。
その原因は「汗が上手くかけない」ことにあります。
発汗は、環境の変化に弱い私たちの持つ貴重な「体温調整の手段」です。
汗をかくことで、人間の体温は自然と一定に保たれます。
しかし、急激に環境が変化すると発汗作用が追いつかなくなり、最終的に熱中症を発症してしまうのです。
気温がそこまで高くなくても、急激な環境の変化があれば熱中症のリスクは十分にあります。
温度が高いことは分かっているけど、まだ大丈夫だとエアコンを使いたがらない…
少しの外出だからと水分を持たずに外へ行ってしまう…
そんな方が周りにいたら、油断しないよう声をかけるなど対策を取りましょう。
熱中症にかかってしまった!してはいけない意外なこととは
自分が熱中症にかかってしまった、もしくは周りで熱中症患者が出てしまった場合、してはいけないことがあります。
ポイントは「水分補給」です。
まず、冷たいものを一気に飲まないようにしましょう。
胃が痙攣を起こし、かえって体調が悪化してしまう可能性があります。
そして水だけを大量に飲まないようにしましょう。
水だけを大量に飲みすぎると、体内の塩分濃度が薄まったり必要な水分が尿として排出されたりします。
その結果、熱中症だけでなく脱水症状も起こる可能性がありますので注意が必要です。
塩分の補給としては、味噌汁やスープなど塩気の感じられる飲料が適しているそうです。
余裕があれば、職場などでそういった飲料をストックすることをおすすめします。
熱中症にまつわる健康雑学をご紹介しました。
熱中症の原因のうち、気温や仕事そのものについてはなかなか変えることができません。
そのため、ちょっとした持ち物や衣服、行動を工夫することで熱中症を防ぐことが大切です。
正しい知識を身につけ、無理なく適切に、熱中症を予防していきましょう。
♣時代がSNSに移り変わってきていますが、葉書に自分の気持ちを文字にして暑中お見舞いを出してみてはいかがでしょうか?
・暑い夏 挨拶文