アニメ/漫画

鬼灯の冷徹というアニメを観ての感想

こんにちは。「鬼灯の冷徹」というアニメを観たので、今回はそのレビューを書いていきます。

まずこのアニメ「鬼灯の冷徹」の主人公である、鬼灯というキャラクターの意地悪さが面白いです。この鬼灯さまは地獄の閻魔大王に仕える鬼であり、事務や現場調査もこなす有能な補佐官です。なんでも知っていて頭がよく、真面目な人物なのですが自分より上位の者にも関係なくツッコミを入れる姿がおかしく感じました。

このアニメのストーリーには日本の昔話や歴史上の人物が出てくるのですが、それに加えて人物についての詳細を教えてくれるのが楽しいですし、勉強にもなります。内容的にはコメディ要素が多く、小さな子供が観ても楽しめる作品だと思いました。

名前は聞いたことあるけれど詳しくは知らなかったものや、日本の地獄のバリエーションなどをアニメで教えてくれるのも好感が持てました。ただ、このアニメに登場する昔の偉人や昔話の中の主人公が死んだあとの姿は創作されているものが多いです。

 

「鬼灯の冷徹」では昔話や昔の偉人、地獄などについて絞り込んで描かれています。本当は、かちかち山がとても恐ろしく残酷なお話だということをこのアニメから知りました。かちかち山で私が知っていたのは、おばあさんがタヌキに驚かされたために腰を痛め、それに怒ったうさぎがタヌキに反撃するというものでした。

ですが初期のかちかち山はもっと怖いので、詳しくはぜひ観ていただきたいです。現在有名な日本の昔話やおとぎ話はすべて子供が読みやすいように作りかえられているため、残酷で残虐な部分は取り除かれています。文字にすると、それこそ身の毛もよだつ内容になってくるのですが、この「鬼灯の冷徹」というアニメではとてもおもしろおかしく描かれています。

他にも、鬼灯さまが自分より上の立場の偉い人にもかかわらず物事をズバズバと言ったりする場面がためにもなりましたし、カッコいいと感じました。目上の存在だからといって、不必要に機嫌をとることはないんだと教わりました。

やはりこのアニメの最大の魅力は、主人公・鬼灯さまのドSさや冷徹さにあると感じまししたし、鬼灯さまの言葉で不平や不満をぶった切るシーンは実際たまらなく楽しいです!鬼灯さまには白澤という名のライバルのような存在がいるのですが、その人物との会話がおかしくてたまりません。

その他にも、個性豊かな登場人物がいっぱいいます。かちかち山の穏やかな性格の芥子ちゃん、桃太郎のお供である犬、猿、雉の桃太郎ブラザーズや座敷わらしたちとのやり取りも面白くて好きなところです。売り出し中のタレントであるマキミキは毎度かわいそうなシーンがあるのですが、それもまたクスッと来ました。

作品にはたくさんキャラクターが出てくるにもかかわらず、かぶったりすることはないですし、みんな癖があって面白いのが凄いなと感じました。そして多くのキャラクターが登場するので、その中から自分のお気に入りのキャラクターを探すのも楽しいと思います。

一見、落ち着いていて表情が乏しい鬼灯さまですが、品種改良をした金魚の草を育てるのが趣味だったり、おにぎりが好物で辛いものが苦手だったりと意外な一面も持っていて、豊かな人物なのがよくわかります。そして誰に対しても媚びることはせず、丁寧に物事を教えてくれるところが理想の上司像だと感じました。この「鬼灯の冷徹」という作品は、ただ怖いだけの地獄が描かれているわけではないので、女性もハマる作品だと思います。

清々しく、歯に衣着せぬ物言いをするキャラクターが好きな人、日常に刺激を求めている人、一風変わったダークファンタジーに興味がある人には特におススメです。アニメから入っても、漫画から入っても楽しめる作品だと思います。

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