こんにちは、今回は「魔法騎士レイアース」というアニメを観たのでレビューします。
このアニメ「魔法騎士レイアース」の魅力を挙げるとすれば、絵がとても綺麗なところと奥の深いストーリーです。セフィーロという世界にとらわれているお姫様が、3人の少女を魔法を操る騎士として呼び寄せるシーンから物語は始まります。広がるのはRPGと魔法が合わさった世界。特にヒロインの3人である獅子堂光、龍咲海、鳳凰寺風が魔法を使うシーンは華やかで、とても力強くインパクトのあるものでした。
しかしそんな美しいキャラクターや世界とは裏腹に、物語の中身は悲劇的で切ないものでもありました。アニメの終盤に起きる、思いもよらない展開は衝撃的でした。魔法ものと聞くと、多くの人が正義を貫く美少女を思い浮かべると思いますが、このアニメではその逆で、悪役が交代するのです。
つまり、視聴者が正しいと思って見ていた魔法騎士たちこそが悪だったのです。そうなってしまった理由や真実がやがて明かされるのですが、それはとても苦しいもので、最終回では泣いてしまうほどでした。大人でもそれほどに入り込める濃厚なアニメなので、ぜひ子供向けと思わずにいろいろな人に観てほしいです。
この作品を通して私は、心の強さをそのままに保っていることがどんなに難しいことなのかを考えさせられました。このアニメに出てくるセフィーロという世界では、すべて「意思」に任せられます。意思の強さによって、ヒロインの光たちも魔法を使えるようになりました。大切な人たちを守るためという力強い気持ちが存在したからこそ、光は「炎の矢」という魔法を放つことができました。
そして3人の前に大きな試練が立ちはだかった時には、人はいつでも強くなれるのだと教わりました。普通の高校生である女の子なら、きっと怖くなって逃げたり、泣いて動けなくなってしまうと思うのですが、このアニメに出てくる女の子たちはとても強く、試練を見事突破するのです。強さには年齢や性別など関係がなく、必ずしも肉体的なものから来るだけではないということを学びました。そして作中のエメロード姫のような強靭な心があっても上手くいくとは限らないことも知りました。すべては彼女の恋心が招いてしまった結果だと思うと、やるせない気持ちになります。
この作品に出会う前の私といえば、弱気で思いきりの良さがなく、周りに流されてばかりいました。その結果、相手に自分の意見をちゃんと伝えることができずに悔やんでしまうことも。でも、そうすることで他の物事がスムーズにいくのならばそれでいいと思っていたんです。でもそんな時にこのアニメを観て、私は逃げていることに気が付きました。
自分の意見を言わなかったのは、面倒なことから目をそらしていたからなのです。アニメの中の彼女たちの戦いは苦しいものばかり。しかし、傷を負いながらも彼女たちは最後まであきらめることはありませんでした。その姿を目にして、私も逃げずに正面から向かってみよう!と思えるようになりました。今までは口に出さずに捨てていた言葉たちを、相手にちゃんと伝えられるようになったのです。そうすることで、ようやく私は前よりもリラックスして日々を送れるようになりました。この作品に出会えたことに感謝しかありません。
この「魔法騎士レイアース」というアニメには魔法やファンタジー、さらにはRPGや恋愛要素も加わってきます。なので、幅広い年齢の方が楽しめるアニメではないかと思います。さまざまな魔法シーンは綺麗な上に躍動感があり、今までのアニメとは異なる独特な雰囲気があります。そして胸の弾むRPG要素に、ときめくドキドキの展開と、多くの要素が詰まっているので飽きることなく最後まで観ることができます。
なかなか自分を信じられずに悩んでいる人には特に強くお勧めしたいです。一歩踏み出すことができれば、自分を信じるということは難しいことではありません。そしてそれができたら、前よりもっと周りの人たちを信頼できるようにもなります。この作品にふれて、たくさんのプラスな感情を手に入れてほしいです。
目の前の状況はいつだって自分の心の在り方でなんとでも変わります。この世に不可能なことはなく、すべては実現できるのです。変わりたい、目の前のことを何とかしたいと願う人にはぜひこの「魔法騎士レイアース」を観て、考え方を変えてみてほしいです。