<はじめに>
今回は、ハムスターをこれから飼おうと考えている方、あるいは最近飼い始めた方が、ハムスターに関して抱く疑問について3つお答えしたいと思います。
特に、ハムスターとの生活の経験がない・まだ浅い方にとって参考になれば嬉しいです。
ハムスターってなつくの?
それでは早速、1つ目の疑問からお答えしていきます。
「ハムスターって人になつくの?」
と思われる方も少なくないことでしょう。
結論から申し上げますと、ハムスターは人になつきます。
最初は強引なスキンシップを図らずに、おやつを手で与えたりよく声をかけたりして時間をかけて慣れさせると、ほとんどのハムスターが飼い主さんになついてくれます。
なので、これから飼おうと考えていてなつくかどうか不安な方はどうぞご安心ください。
ただ、注意点として品種によってなつきやすさに差があるのも事実です。
例えば、ゴールデンハムスターやキンクマハムスターは、一般的に性格がおっとりしていて賢いため人になつきやすい傾向にあります。
一方で、やや性格がきつめのキャンベルハムスターや、臆病で神経質なロボロフスキーハムスターはなつくまでに時間がかかる恐れがあります。
ハムスターって怒ったり威嚇するの?
続いて、同じようにハムスターと人の関係性に関する疑問です。
可愛らしい表情や愛くるしい見た目から、怒ったり威嚇したりするイメージがハムスターにはあまり無いかもしれません。
しかし、実ははっきりと怒ることがあります。
例えば、
・耳を後ろに向けている
・歯をガチガチ鳴らす
・後ろ足だけで立ち上がる
・全身の毛が逆立っている など
これらのサインが見られた際には、ハムスターが怒りの感情をあらわにしていると考えましょう。
ハムスターが怒ったり威嚇してくるのは、そのほとんどが“自己防衛反応”です。
自分自身の体を守ろうとして噛み付いたり威嚇したりしています。
そのため、このようなケースでは不機嫌になった理由を取り除き、必要以上に構わないようにしばらく距離をおいて落ち着かせましょう。
ハムスターって擬似冬眠するの?
最後に、ハムスターの“擬似冬眠(ぎじとうみん)”に関する疑問をご紹介します。
そもそもハムスターが冬眠をしない動物であることは皆さんご存知でしょうか?
野生では、寒い冬の間は土の中で過ごしており、土の中が15℃を下回ることは滅多にありません。
そのため、寒さに耐えるべく冬眠をする必要はないのです。
しかし、そんなハムスターが10℃を下回るような寒い環境に置かれ、土の中に逃げることができない状況では擬似冬眠を選択する可能性があります。
この擬似冬眠、本来は冬眠しない動物が寒さに耐えるため体の代謝を抑え全く動かなくなる現象ですが、ハムスターの体には大変な負担となります。
1時間以上、ハムスターが擬似冬眠するとそのまま死んでしまうとされます。
擬似冬眠したハムスターの特徴として、
・かすかに呼吸をしている
・体に少し温かさを感じる
・体が完全には硬直していない など
が挙げられます。
死後硬直に似た状態とされますが、呼吸をしているかどうか胸の動きをじっくりと見ることで判断できるでしょう。
では、もし擬似冬眠に入ってしまったらどうしたらよいでしょうか?
ハムスターの意識が戻るまで、手で包み人肌で暖めてあげましょう。
いきなりドライヤーや湯たんぽで積極的に暖めないように心がけてください。
意識が戻ったら、ケージに戻し、ヒーターを稼働させてケージごと暖めましょう。
このように命の危険があるハムスターの擬似冬眠、防ぐ方法はないのでしょうか?
その方法はたった1つ。
室温が下がり過ぎないようコントロールすることです。
基本的に、冬の間は暖房を付けたままにして室温が15℃を下回らないようにしましょう。
<まとめ>
いかがでしたか?
ハムスターとの生活で抱くことが多いとされる3つの疑問に答えさせて頂きました。
他のペットとは異なるハムスターとの生活ならではの注意点がありますので、今回のコラムが皆さんのお役に立てれば幸いです。