スピリチュアルというのは魔法ではありません。あくまでも概念や考え方のひとつであって、それを正しく取り入れることで自分自身が変わっていくというものです。スピリチュアルを正しく理解していくとこれまで見えなかったものが見えるようになり、その中で多くの気づきを得られるようになります。ここでは改めて、スピリチュアルがもたらしてくれる気づきについてお話していきたいと思います。
心理カウンセリングでも重視される気づき
人生を歩んでいく上で、気づくか気づかないかという違いは大きな差を生み出します。
こういった認識は他の分野でも当たり前に取り入れられていて、代表的なものとして挙げられるのが心理カウンセリングです。
心理カウンセリングというと一般的には悩み相談のようなイメージが強いかと思うのですが、きちんとした心理カウンセリングにおいてはカウンセラーはただひたすらに相手の話に耳を傾けます。
そして、時折、「あなたが話しているのは、こういうことですよね?」といった具合にクライアントの話している内容を確認するのです。
カウンセラーはクライアントにとっての鏡に例えられます。
カウンセラーを通して、クライアントは自分自身を見つめ直すのです。
その中で得られるのがまさに気づきなのです。
「ああ、自分は本心ではこういう風に思っていたのか」という気づきを得て、それを積み重ねていくことによって自分自身を変えていくことができるのです。
気づきが得られることによって、人はそこから軌道修正ができるようになります。
気づきが多ければ多いほど、より軌道修正ができますので、よりよい道を進んでいけるようになるのです。
その気づきを求めて多くの方が心理カウンセリングを利用するわけですが、スピリチュアルという概念や考え方を取り入れることによって自分自身ひとりでも気づきを得られるようになります。
スピリチュアルによって見えないものからのサインに気づける
気づきが重要という部分では同じなのですが、心理カウンセリングとスピリチュアルで得られる気づきというのは少し性質が異なります。
スピリチュアルの場合には、目に見えないものからのサインに気づけるという部分が大きいです。
例えば、どうしても役者になりたくて仕方がないという方がいたとします。
どれだけ確率の高いオーディションに参加しても合格できず、役者としての道はなかなか拓けません。
一方で、歌手としての仕事のオファーはいくらでもやってくるという状況です。
多くの方は「役者になりたい」という自分の気持ちにばかり意識を向けてしまうでしょう。
もちろん、その気持ちもよくわかります。
ただ、どれだけ確率の高いオーディションに参加しても合格できないというのはひとつのサインです。
「あなたの道はこっちじゃないよ」というサインなのです。
そこからさらに歌手としての仕事のオファーがやってくるということは「あなたの道はこっちなんだよ」というサインでもあります。
スピリチュアルについてまったく知らないままであれば、役者のオーディションに落ちて、歌手のオファーが来たというだけで終わってしまいます。
でもスピリチュアルについて正しく理解していると、こういった何でもないようなことが目に見えないものからのサインであることに気づけるようになるのです。
今まで見逃していたサインに気づけるようになるわけです。
気づきが得られると行動が変わり、人生も変わる
「気づくくらいじゃ何も変わらない」という方もいるでしょう。
ただ、気づくだけでもそこからの人生というのは大きく変わってきます。
見えないものからのサインに気づけるようになると、その気づきから行動が変わるようになります。
道端で「この先、危険」と書かれている看板を見て、無視できないのと同じです。
その道を進むのをやめて別の道を探すようになるでしょうし、仮にその道をそのまま進むにしてもしっかりと警戒しながら歩みを進めていくことができるでしょう。
こういった些細な行動の変化が人生を変えていきます。
たったひとつの選択で人生が大きく変わることもあるのですから、気づきによって行動が変わることで人生が変わっていくことは何も不思議なことではないのです。
もちろん、常に正解が選べるというわけではありませんが、本来進むべき道から大きくそれてしまうといったことはなくなっていきます。
自分らしくマイペースに自分の道を進んでいけるようになるのです。