人生は100年時代、と言われ始めてから数年が経ちました。
科学や医療技術の進歩で、私たちの生活は急速な変化を遂げています。
この100年時代を悲観に暮れながら過ごすより、可能性を信じて前向きに過ごしたいという方も多いでしょう。
今回は、100年時代を豊かに過ごすための40代の生き方についてご紹介します。
人生は100年時代へ
まず、どうして人生100年時代と言われるようになったのでしょうか。
事の発端は、国立社会保障・人口問題研究所による驚くべき研究データでした。
データによると、2050年の日本人女性平均寿命は90.29歳、男性で83.55歳まで伸びると見込まれているのだそうです。
「今50代未満の日本人は、100年以上生きる時代を過ごすつもりでいたほうが良い」というデータが提示されました。
人の健康さについても言及されており、今の80歳の人は20年前の80歳より健康だと述べられています。引用元:書籍『LIFESHIFT』
私たちは今、より健康に長く生きるためのチャンスを得ているのです。
50代、60代が後悔していること
そんな研究のある一方、今の50代、60代の人たちの多くが40代の生き方について後悔を持っています。
「五十にして四十九年の非を知る」ということわざもありますが、彼らはどのようなことを後悔しているのでしょうか。
ネットなどの情報を参考にまとめてみました。
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スキル
もっとスキルを磨いておけばよかった
自分のためになる学びをしていればよかった
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お金
貯金しておけばよかった
保険や年金を見直しておけばよかった
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健康
もっと健康に気を使っていればよかった。
糖尿病など、病気のリスクを考え行動すればよかった
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人間関係
定年後に繋がる関わりを持っていればよかった
100年時代を生きるには「無形資産」が大切だという話があります。
引用元:書籍『LIFESHIFT』
無形資はその名の通り形のない資産のことで、上記ではスキルや健康、人間関係を指しています。
100年時代を生き抜くために大切な無形資産は、40代を超えると徐々に得づらくなっていきます。
結果、上記のような50代以降の後悔に繋がってしまうのです。
それでは、40代はどのように過ごしたら良いのでしょうか。ポイントはまさしく、無形資産です。
40代で見つめ直す価値のある「生き方」
100年時代を生き抜くには、自分らしい生き方を考えることが大切です。
というのも、100年時代によって最も変わるのは「生き方のモデル」だからです。
今までは「20歳前後まで教育・65歳まで仕事・残りの余生を楽しむ」という3ステージが一般的な人生モデルとされていました。
しかし現在、生き方のモデルは「マルチステージ」へと移行し始めています。
年金も当てにならない、貯蓄も厳しい…そんな中、仕事・学び・遊びのバランスを取りつつ柔軟に人生を組み立てようというモデルのことです。
働き方改革の目指す先は、このマルチステージの生き方とされています。
50代以降、無形資産を形成するための選択肢はどんどん狭まっていきます。
100年時代を豊かに生きたい方は、40代の今こそ「無形資産の貯蓄」をしてみてはいかがでしょうか。
無形資産は次の3種類からなっています。
・生産性資産:今の仕事に役立つスキルや知識
・活力資産:健康や良好な家族、人間関係
☆変身資産:変化に応じて自分を変えていく力
無形資産を多く持つ人は、50代以降より豊かに生きることができるとされています。
特に「変身資産」は、柔軟に生きていくために最も重要な資産で、「自分のあり方」を考えることでいつからでも得られる資産です。
人間関係や家族、スキルが成熟してくる40代こそ無形資産へ目を向け、生き方について考えてみてはいかがでしょうか?。
人生100年時代を豊かに過ごすための生き方についてご紹介しました。
一番大切なのは「自分が何者か」「どうありたいか」を考え続けることです。
人生を豊かに過ごしたい方は、少しずつ、考えを巡らせてみてはどうですか?。